ビールをたかが嗜好品と侮るなかれ。経済はビール業界からも見えてくるのだ。
ビール、発泡酒、第3のビールなど、「ビール系飲料」を扱うのがビール業界だ。94年の規制緩和によって地ビール会社は増えたものの、99%以上のシェアを大手4社が独占する構造は今もなお変わらない。
キリンVSアサヒの対決が続くが、2012年は前年と同様、アサヒが1位となった。しかし、景気の低迷を受けてか、国内でのビール消費量は減少し続けている。
他業界と同様、ビール業界も海外市場への展開を進めている。サッポロホールディングスのように、進出先国のビールまたは酒類大手とのM&Aを行うケースが多い。
一方国内では、ビールに代わり「ノンアルコールビール」の消費が増加している。