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好況な地方銀行もあるが…

日本に数ある銀行のうち、都道府県単位を基本とした営業エリアを形成するものを、「地方銀行(地銀)」と呼ぶ。2012年6月現在、106行の地方銀行が存在している。その多くが、地元自治体の指定金融機関、地元企業の主力行として機能しているため、地域内でのシェアは必然、高くなっている。

地銀の中には、都道府県の枠組みを超えたグループ化を行ったり、国際基準を満たす自己資本率を確保していたりと、大手銀行の規模に迫るものもある。

金利上昇がリスクに

地銀の多くは、好況な大手銀行と対照的な状況に置かれている。本業の儲けを示す“実質業務利益”が減少し続けているのだ。景気の低迷により企業への貸し出し自体が減ったことで、国債に代表される有価証券の購入が増加している。そのため、債券価格の下落がもたらす経営リスクが懸念材料のひとつとなっている。

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