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日本の自動車メーカーと部品メーカーの間柄

自動車は「さまざまな機械分野の集大成」とも呼ばれている。これは、1台の自動車は多種多様な分野の部品によって構成されている、ということを意味する。

駆動系・伝達系から計器類、インテリアに至るまで、その部品点数は自動車1台あたりおよそ3万点にも及ぶ。なお、この部品の生産体制については、日本の場合、ある種独特の構造となっている。トヨタの「カンバン方式」に代表されるように、特定の完成車メーカーの系列に、国内の部品メーカーが組み込まれているのだ。

このような体制には、開発の段階から部品の性能を高めたり、コストを低減させたり、といったメリットがある。

生産拠点の海外シフト+円高のダブルパンチ

震災の影響により、自動車産業のサプライチェーンも一時は断たれてしまったが、2011年後半にはほぼ復旧を果たしたと言えるだろう。しかし、国際競争と円高の影響により、自動車メーカー各社も、生産拠点の海外シフトを行わざるを得ない状況になってきた。

人件費の安い移転先国の部品メーカーが強力なライバルとなった今、国内の部品メーカーは以前のように安穏としていられない状況に陥っている。

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