堅調な回復を見せる「建機産業」

決して安泰とは言えない自動車産業・機械産業の中にありながら、比較的堅調な成長を見せている産業もある。それが、建設機械（建機）産業だ。

リーマン・ショック後の不況を受けて、一時は需要が激しく落ち込んだものの、海外へ移転し、グローバル化を図ったことで、再び回復に転じたメーカーもある。

また、震災による復興特需は、彼ら建機産業にとっては格好のビジネスチャンスとなるだろう。

そういった事情を考慮して、建機メーカー各社は積極的に被災地支援を行っている。

グローバル化の流れに順応する建機産業

海外へ生産拠点を移転する建機メーカーにとって、中国をはじめとする新興国は魅力的な移転先候補だ。やはり、新興国にも欧州債務危機の影響が見え隠れするが、高い技術力を持つ日本の建機メーカーへの期待は依然として高い。

以上のことから考えると、建機産業は他の産業よりも「グローバル化への対応が進んでいる」と言えるだろう。