2011年は、企業にとっても災難続きの1年であった。東日本大震災に続き欧州債務危機、それに伴う円高、そのうえ日本企業の進出が多いタイでは洪水にも見舞われたのである。これだけのダメージを受けたにもかかわらず、2012年の業績は回復傾向にあると考えられる。震災やタイの水害で落ち込んだ分を、大幅に取り戻すであろうことが予想されるためだ。
自動車産業や建機産業はこの“回復の波”に乗ることができそうだが、電機メーカーは苦戦を強いられ続けることになりそうである。
国内の不況を受け、海外へ進出する企業が増えている。その中でも、経済成長が著しい中国へ進出した企業が好調であるようだ。今まさに、“高度経済成長期”を迎えている中国では、建機や鉱機といった分野が大きな伸びを見せている。
経済成長に伴って生活水準が向上したことにより、化粧品をはじめとする日用品の消費も増えている。